人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


皇帝 ファミル

― デメララ ―

[デメララ駐屯隊は、帝国軍の中では不人気の部署だった。
武勲によって出世するのが是とされる帝国兵にとって、罪人の監督と都市防衛が主な仕事である駐屯隊は退屈と映るらしい。
喜んで志願するのは戦いを怖がる臆病者と、罪人を鞭打って喜ぶ異常者だ。
軍需物資の生産拠点であり、要注意人物を収容していることからも相当規模の部隊が駐留しているが、総じて士気は低い。

駐屯部隊長であり収容所監督官でもあるベルガマスコは、臆病者と異常者に加えて拝金主義者でもあった。
元々はデメララ占領の折りに、鉱山の知識を買われて駐屯隊を任された者だが、たった二年で横幅は倍に、態度は超人化並みに膨らんだ。
罪人を痛めつけるのが趣味で、中央から睨まれない程度に私腹を肥やすのを得意としている。

こんな男でも始終服用しているウルの力で、兵らを圧倒しているのだ。]

(54) 2020/11/17(Tue) 16:39:42

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