――……心、まで。[拒絶の余地など何処にも無いと解りきっている、自身の全てを捧げると伝えなければ、彼は此処を出て行く。言うしかないのに、思考が邪魔をする。何の為に自身の心を欲するのか。そもそも花嫁とは一体如何いう事なのか。考えれば考える程解らなくなって。それさえ解れば―――……]