[眼前に炎の矢が迫る。交錯まで、ほんの瞬きひとつほど。] おらぁ![気を吐いて、左腕の籠手を炎の矢に叩きつける。触れた瞬間に爆発する可能性も、熱に負けて籠手が溶ける可能性もあったが、そこは自分の勘と籠手を作った鎧師の腕を信じた。そしてもうひとつ。人外の業持つ連中と戦う時は、気合で押し通せ、だ。]