[地下に降りて直ぐだ。左手に飾り気の無い鉄扉がある]
……レバー式のものみたいね……んっ、と
[力を込めても握りは下りない。どうやら鍵が掛かっているようで
よく見てみれば鍵穴に特徴があり。ピッキングも考えたが、これはどうも鍵がないと入れないようだ]
鍵か……何処かにあるのかしら
[呟きつつ、祖母の日記帳の空白部分にメモを書く
『宿泊書地下、左鉄扉あり、鍵がなければ開閉不可』]
鍵ねぇ……何処にあるのやら
[ぽつりと呟けば目を瞑る
どうやら此処にはなさそうだし、外の施設を巡るしかなさそうだとも
軍人達に見つからぬようこっそり階段を上って何食わぬ顔で戻る
この混乱が落ち着いてから外の探索はした方がよさそうだ
――此の宿泊所内部ならともかく。外で勝手に探索したとあっては
治外法権の此の場所で、殺されてもおかしくない、もの]