―0日目・PM10:30・ラウンジ―
[中庭でのひと時の後、暫く契約獣を供に宿舎周りを散策していたものだからシャワーを浴びるのがすっかり遅くなってしまった。
濡れた髪を乾かすついでにと今度は施設の中をあてもなく彷徨っていれば、不意にそう遠くない位置からの声を捉える。
音の出所を探り進行方向を変えてみれば辿り着いたのはラウンジで、そこに居る男>>49を見つけ、暫し逡巡。もう驚き顔は見飽きた。今回ばかりは素直に近付く]
……こんばんは。
そろそろ消灯のはずだけど、何してるの?
[未だ濡れたままの髪で挨拶をしてみる。曲がりなりにも貴族なら身なりを整えてから話しかけるべきだが、自分にはどうでもいいことだ。
相手の許可も取らずに隣へと腰を下ろせばひとまず微笑んで見せた]