珍しいですね、フレデリカさんがこの時間に博物館を離れてるなんて。[金髪の花精に駆け寄りつつ、常連として気に掛かったことを口にする。 この学芸員は基本的に、お昼も家から持参して、博物館内の休憩スペースで食べているはずだ。 無論厳密なルールがある訳ではないだろうけれど]『そうね。 でも、クララちゃんも気付いてるだろうけど、この騒動でしょう……。 何があったのか確かめたいというのもあって、ちょっと出て来たの』[そう言って、フレデリカが視線を送るのは貼り紙があった方角]