我らヴィダンの民も、多くが共に南下することになるだろう。
盟主殿の采配次第では小隊に分かれての動きも期待されるやもしれない。
馬の状態には気を配ってあるかい?
革鎧と……鉄は多少不足していると手紙にはあったけれど、こちらの手配は……そうか。
[移動と戦力の要たる馬は遊牧民の飼育馬を全て当てたとて、
当然ながら、独立解放軍全てに行き渡らせるほどの数はない。>>215
少ない数をいかに割り振るかはディーンの采配に任せるとしても、
民兵の武具の割り振りにまで手を煩わせるわけには行かぬと、
融通と便宜を図るために暫し奔走することとなった。
平原の民の民意預かるにしろ、身ひとつで戻ってきたばかりの新参者だ。
実際に目で見て把握するためでもある。*]