人狼物語−薔薇の下国

340 下克上の服従試験


死霊術師 ドロシー


 だいじょうぶですよ。
 こわいものなんてありません。

 ――さ、いきましょう?

[舌を打ち、バツのわるそうな表情をする彼の頭を撫でて
彼が視線を向けた、大きな階段の方を指さして見せます。

主たるもの、どんな時も優雅たらねば。
――そんな強がりが、すこし。
けれど大半は、この奇妙な屋敷への好奇心と、ここでえられるだろう知識への興味に意識がいっていますから。
前を見すえるドロシーの顔には、恐怖などかけらも見てとれなかったでしょう]

 ドリィにあしがあれば、
 あなたとおどってさしあげられたかしら。

[階段をのぼりながら、大きなダンスホールを見やり
からかうように落とした言葉は、彼にはどう伝わるでしょう。
ふかい意図のない、幼子の戯言ですけれど]

(54) 2015/06/03(Wed) 10:12:42

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