[ 吐き捨てるような声が、 乳とワインとオイルの川のほとりで落ち、 天使たちの歌声が聞こえる場所で、 ちいさく溢れる。 竪琴を指で爪弾きながらネロリの花咲く 陽当たりの良い場所で微笑む。 その手には穢れ一つない白手袋で覆われ 陰一つない表情で しかし何処と無く冷たい無機質な瞳が 人々の営みを映していた。 ]