[普段の、というか、素を知る者からすれば驚きを招きそうな真摯な様子で訴えた後、神官長は再び一礼して踵を返す。儀式の間の外では、案内役を命じられた神官たちが待ちかまえ。宛がわれた個室への案内や、必要であれば食事の世話なども引き受けてくれるが。すぐに神官長を追う事だけは、押し止められる。神官曰く、『今ぶつかったって、のらくらかわされるのがオチですから』という理由で。**]