― 留置所 ―
山県「探したぞ。 緋村。 十年もの間。」
緋村「……髭を生やしたんですね山県さん。」
山県「(髭を触りながら)多くの仲間がお前の帰参を待ち望んでいる。 さぁ、私と共に。」
緋村「山県さん。 気遣いは嬉しいのですが、人斬り働きで永職に就く気は毛頭ないんです。」
山県「緋村。 時代は変わった。 剣が物を言った幕末とは違う。 この明治の世。 剣1本では何もできんのだ。」
緋村「剣一本でも、この瞳に止まる人々くらいなら、なんとか守れます。」
山県「そうか…決心は変わらぬ、か。」
緋村「………。」
山県「(>>16)パメラ君、緋村を釈放してあげたまえ。…逆刃刀も返していい。」