― それからしばらく後 ― …ここ、どこぉ…?[式典も半ばを過ぎた頃、少女は迷子になっていた。人混みに紛れ両親の姿も見えない。涙をこらえつつ歩いていると、彼女と同じか少し下くらいの少年がひとり、泣きながら彷徨っている。]