― その後の一頁 ―
[たとえ銀嵐がその活動を終えても。
鮮血の痕を消しても、鉄錆の香りを拭っても、宿が――この村が受けた傷が消えるわけではない。]
[村の縁者が戻っても、レジーナの考えていた通り>>37、宿の従業員は戻らない。
その後もここで働こうという者、泊まろうという者は現れない。]
[惨劇の舞台となり多数の犠牲者を出した風花の宿は、どこから騒動の噂を聞きつけたのか、麓や都会から訪れる者が好奇の目で見物に来る事は幾度かあったけれど。]
[ここが、宿として機能する事はないだろう。
少なくとも、ほとぼりが冷めるまでは**]