― 夜の中庭 ―[四角く切り取られた空。 光を求めて伸びる木々。 ここは、シュヴァルベそのもののようだと思う。 囲われた中で、一点を目指して競う場所。 そんな物思いも、賑やかさから切り離された今だからこそか。]………なんか、いろいろ考えちゃってさ、 あと二年なんだな、とか。[笑う声へと返すのは、隠す気もない感傷の吐露。]