[は、と短い息を吐きつつ、蒼の影は再びとりかごを見やる。
黒衣の男もそれに習うように視線を向けて]
『……それで、これからどうするつもりだね、『蒼神』』
[静かに問う。
それに、青の影──『蒼神』は、蒼の髪をがじ、と掻いた]
『あの中でなされる選択次第だ。
どーせ、『紡ぎ手』は、後始末せずに帰るだろうし』
『それは真理だな』
『アンタだって、干渉する気はないんだろ、『支配者』』
[横目で黒衣の男──『支配者』を見やりつつ、問いを返す。
問われた『支配者』は鷹揚な仕種で頷いた]
『それは勿論。
『無限』なる『流れ』は、干渉を受けてはいない故』