人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


元・神父 アルビン

[踊る人々にも、楽器の弾き手にも、顔が無い。影もない。
良く良く見ると、舞踏会の壁に張られた鏡にも、誰ひとり映っていない。
……アルビンも含めて]

[その時、すうと冷たい手に引かれた。
その方だけには顔があった。……高貴で古くて、そして恐ろしい吸血鬼であることは、教えられなくても分かる。
さすがに、無表情は保てなかった。
あまりの畏れ多さと、底知れぬ魅惑に指が震える。唇が戦慄く。
……しかし、冷たい手はそのアルビンを躊躇なく会場の中央に連れ出した]

(53) 2015/02/05(Thu) 14:33:50

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