[みにぺた君をそ、と洗面所側の壁に安置する。両手の自由を確保し、警戒心をたっぷりに含んで。何が来ても驚くまい、そう固唾を呑みながらドアノブに両手を掛ける。拒絶の手応えはない。決心と共に扉を開くと。――迎え入れたのは、殺戮の紅い香り ]