《
それがお前の力か、すごいな。
[その心情が滲むような感謝>>49に酷く満足そうに頷いた男は、その左手に現れた黒い手袋と青年が喚び出した雷獣>>51に目を瞬いて、やがて素直な称賛を贈った。
こちらを見上げる青年の視線>>52に込められるものがこそばゆい。
でれ、と相好を崩しながらも、尤もらしくウンウン頷いておいた。]
従華の力は主によりまちまちらしい。
人間の肉は脆いから、根本的な身体強化はまあ勿論だろうが。
能力は主の劣化版だったり、属性が同じでも顕現の仕方が違ったりな。
[言いながら青年の背を軽く押し、雷神トールの印が織り込まれた織布で仕切られた建物の入り口へと促してやる。]