人狼物語−薔薇の下国

340 下克上の服従試験


退魔士 リヒャルト


[ この館に足を踏み入れる前。
気のせいかと思っていたあの声が、確かに今、頭に響く。

炙った鉄を押し付けられているような痛みが、手の甲の傷口に走る。
あまりの激痛にくぐもった声が歯を立てた唇から零れ、唸る。

確かめるように視線を下に落とせば、何かの模様。
それは、逆十字に蜷を巻く蛇が絡み合うような禍々しい物だった。

唖然としている間に声は告げる。]

  「 喜ぶがよい。 
    おまえが強い感情を向けるその相手が、
    おまえの魂を我に捧げると誓ったのだ。 」

[裏切り者を仄めかすような、台詞を。]

(53) 2015/06/08(Mon) 11:38:56

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby