分かった。では食事を貰うとしよう。
ああ、ジル。付き合ってくれるか?
[腕を伸ばし、愛しい人の髪をくしゃりと撫でた。
そうしてそのまま、心のままに肩を優しく抱き寄せてやる。
恐らく…いや間違いなく、彼女も食事をしてはいないのだろう。
付き合うなと言えはしないし、言ってもまた聞きはすまい。
だから謝罪と感謝の意を、今は肩を抱く手の温もりに篭める]
…ありがとう。
[囁くように落とした礼は食事に対するものだけではない。
こうして心に添い、案じてくれる彼女の存在がどれ程に大きいか。
どれだけ慰めになっているか、真に彼女は知っていようか]