― 池 ―[実際の所、覚悟以前に他に生きる道がなかった、なんて事情があったりするのだが、今言うような事でもないし、とそこには触れず]あ、えーと。ぼく元々、師父《オヤジ》お使いで違うとこに行くはずだったんですけど、気が付いたらここにいて。同じよーに迷い込んだおねーさんと一緒に、あのお宿までたどり着きまして。どやって来たのかとか考えても答え出ないから、とりあえず、あそんどこーかな、って感じでして。[問いには素直にこう返す。>>49そーいや、おねーさんどしたかなー、なんて過ったのは、一瞬の事。*]