口ほどにもない。 そこで砂を浴びているがいい。[彼が騎士でもあることを失念したかの態で煽った。馬首を返し、距離を稼がんとする素振りを見せる。その実、追いかけさせて黄砂の村まで誘導しようと。この世界に召喚された者の中に、力を貸してくれる者がいるだろう。もっとも、逆に”執り込まれた”者に遭遇してしまう可能性もあった。**]