人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


銀月牙 アイリ

 ……あの、黒いの。
 なんとしても、獲る。

 いや、その前に、あの声をどうにかしないとだな。

[どうにかしないと、と思う相手を、己が主が求めているとは未だ知らぬけれど]

 ……ほんとに……何なんだ、アレは。

[わからない。わからないのがイラつく。
なのに、その事を考えるとどこかが軋むように痛んで]

 ……ちっ……。

[苛立たし気な舌打ちの後、ぎゅ、と左の手首を掴む。
そこにある、金と黒の石をあしらった飾りの由来は思い出せないけれど。
触れていると心が鎮まるような、そんな気がしていた。*]

(53) 2017/01/29(Sun) 20:57:41

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