[セルウィンの想像通り完全に私物だ。
自分にとっては極秘であり何より大事なもの。
彼の子供の頃の、あの時>>0:12の写真が嵌め込まれている。
招かれていた自称写真家がその屋敷の子供を撮っているのを見かけ
名を名乗り、その写真を一枚譲ってくれるように頼んで今に至る。]
――…、
[あの時は女の子だと思っていたとか、
目の前の彼には言えないな、と思いながら。
掛かる声>>52にふっと意識を彼へと戻す。]
私物とみえるものの中に重要な、
機密が隠されていることもある。
訓練とはいえ、これは任務。
情は一切挟む必要はない。
――…他の誰でもない、キミになら、いいよ。
[綴られぬ言葉を汲み取り、ゆるく笑って
ペンダントを置いた個室から出て扉を閉める。
窓の鍵は掛かっているだろうが、扉については鍵はかけない。]
さて、キミが動くと同時にカウントしようか。
[始まりの合図はセルウィンの動きと告げて
腕組みし、教官はゆるい構えをみせる。*]