[誘導が役に立っているのか既に分からない状態、乗客の避難も比較的スムーズに進み始めた頃でしょうか。
視界の前の空間が歪んで見えたと同時に、全身に感じた違和感と圧力>>#2。
間も無くラヴィとスノウのホログラフが現れ、メインサロンへの集合指示が出され、同時に携帯していた通信機が反応しました>>20。
後者の発信者はダーフィトからでした。]
『ベルティルデです。お疲れ様です。
私の居た場所では特に怪我人が出た報告はありませんが、念のためもう少し確認してから合流します。
……ダーフィ……ト……も、気をつけて下さい。
くれぐれも無理をなさらず。』
[こんな事態ですが、先程言われたことを思い出し、呼び捨てで返してみました>>37。
私はベルちゃん呼びでも一向に構わないのですが、本人がむず痒くなるのなら、と。
ダーフィトさんは立派な先輩で年上ですから、呼び捨てするには恐れ多すぎる感があったのです。
後で何か言われるかもしれない、と不安になりながらも、私はしばらく現在地で傷病者が居ないかの確認を続けていました。**]