― 顔見知りを交えて ―
こんな天気のいい日だ、
王宮に閉じこもっていては腐ってしまうからねえ。
[ その後、やって来た顔見知りの
清々しいほどにあからさまな反応>>18を見て
よもや爺臭いと思われているとは知らず、
画家はにっこりと満面の笑みを返す。
原因が古臭い言葉遣いにあるとは知らずとも
どうも相手は自分のことが苦手なようだ、と
何とはなしに受け取ってはいた。
然して、頑固者の養父の影響は
それこそ頑なに無くなってはくれないから
原因を聞いたとて改善は見込めなかっただろうが。 ]