……ほんとに、もう。 僕は、そんなに体力ないんですからね? ついてく方の苦労も考えて、走ってくださいってば。[そんな風に、冗談めかして言うものの。多少苦労しても、ついて行こう、という気持ちは確かにあった。自分にはない多くのものを持ち得る王子《光》。それを護り、輝かせるのが己が務めと。そんな想いは、血色の結晶と共に、砕けて、消えて。**]