[真顔のまま、軽く肩を竦めれば、残る人狼がカスパルだと知らされる。]
……そっち、か。
[では、ローズマリーは、正体を知らぬままでカスパルとともに行動しているのか。
それとも、目の前のセルウィン同様、知ってなお、か。
考えながらも、セルウィンの言葉に耳を傾けておれば。
沈んだ声音に告げられるのは思いがけない共闘の申し出。]
……なるほど、ね。
[罠かも、と一瞬よぎるも。
相変わらず不機嫌そうなその表情、逆に信じられると判断する。
騙す気ならきっと、もっと愛想よくした方が確実だろうと。]
……乗った。
僕も、負けるわけにいかないんで、ね。