― 魔導師の研究室 ―
……本体……。
[ファミルの言葉>>51を受けて、自身の傍にある赤い花をじっと見上げる。
こちら側にあるのは意識だけなのだと、そんな説明を受けて]
じゃあ、今は夢を見ているようなもの、ってことですか?
あれ、でも、こっち側にあるのが本体で……?
[混乱したように、鉢植えの並ぶ研究室内の様子と、記憶にある街の中の風景を比べてみる。
夢というには不自由な状況に、苦笑を滲ませるファミルには小さく首を傾げて。
それからふと、視線をこの空間にいるもう一人――見知らぬ人物>>42へと移す]