済みません……
今度は忘れないように、
ほんとに、気を付けます……
[何故あんな不審物をそのまま持ち続けてしまったのか、三個以上のことを考えらえない頭が恨めしい。
今度からは、気が付いたことは忘れないように、マーカーでも持って歩いて手に書こう。
……そのマーカーの存在も、忘れそうな気がするけれど。
ずーんと、人魂でも飛ばしそうな勢いで項垂れて。
地面にめり込みこそしないものの、後ろ頭の尻尾も、心なしかへにょっとしているわけである。
ナネッテが、先程メイン・サロンで具合悪そうにしていた様子は、飛び出して行ってしまったから、見えていなくとも、>>3:288
爆発に巻き込まれて頭を打ったというのに、あまり動き回らない方が……とも思うのだが、
今度は自分が爆発の原因のひとつになっていては、どうしようもない。
道連れにならず、本当に良かったと、そう言ってくれる言葉になんとか顔を上げ、
ありがとうございます、と、少々力なく微笑んだ。]