― 集会場/外 ―
[音を立てずに歩いて、向かった先は角部屋の下。
窓から飛んだ青年が墜ちた場所]
……最後の最後に、自分の在り方を貫き通したよね。
そういうところ、凄いと思うよ。
でも、きみを追い詰めた事を悔いはしない。
ぼくは、ぼくの在り方を貫くと決めたから。
[ごくごく小さな声で呟く。
冥福を祈る事はしない、そも、祈る先が多分、彼に相応しくない]
……ああ、でも。
恨むなら、ぼくだけにしてほしいなぁ。
[きみを贄にすると決めたのは自分の独断だったから、とは。
さすがに声には出さないけれど。*]