(──あぁ、この男は、)[魔軍であの魔の所業を目の当たりにしてきたのだろう。ディークの言葉>>21から、男はそれを感じ取った。刷り込まれた絶望は僅かな可能性《ひかり》も塗り潰してしまっているらしい。震えるディークに、この男がどれだけロー・シェンに心砕いていたかを知った気がした。彼の怒りは、嘆きは、正当なる言い分だ。故に男はそれを受け止める]