[ここに来るまでの航行中のごたごたに、ディークたちの不在。大丈夫だと強がっても、それらは確実に女の平常心を奪っていた。それだけなら精霊達は応えてくれただろうが、ここまでずっと休息無く動いた疲労が精霊にも伝わっている為に術の行使を拒まれたのだが]え、な、何で。[他の精霊ならともかく、水と土の精霊が応えてくれないなんて女にとっては有り得ないことだった。理由も解らず困惑したままでは足手まといになると、こちらに向かってきた妖魔を何とか押しのけて戦線から一時はなれた**]