人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


  コンラート

[男は何も答えなかった。表情すらも変えなかった。
それを肯定と受け取り、踵を返す。]


 ……言わないよ。
 言う必要もない。


[足を止め、問われもしないのに言わずもがなの台詞を吐くのは、かつて確かに結ばれていた絆の所為]


 君は今でも僕の愛し児だ。
 コンラート・シュルツの名は、もともと君を人間の間で育てるために作った名前だった。
 君のためなら、僕は出来ることなら何でもしただろう。

(52) 2014/05/13(Tue) 23:38:27 (wuming)

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