―1日目・PM14:40・第三訓練場―
[獲物を前に気合いを入れる。午前中の分もここで活躍しなくてはならない。与えられた魔物が周囲よりもややサイズが小さい気はしていたが、さほど気には留めず。
まずは一発と、助走をつけて蹴りをくりだした。しかし、確実に命中させたはずなのに、蹴り応えがほとんど感じられず。空振ったのかと思うほどだった。
訝しげに足元を見れば、そこには原型を留めずに散った魔物の断片だけが残っていて]
……は?弱すぎねえか?
[どうやら運良くか悪くか、極端に弱い個体を引き当ててしまったようだ。周囲はもう少し手応えのある闘いをしているように見える]
教官……追加ってありますか?
[ダメ元で掛け合ってみたほどには不完全燃焼。まだまだ血の気がおさまっていなかった]