[彼にも、自分自身に対して“何故”だと思う事があるのだな。オズワルドは小さくて場違いな喜びを胸の奥に灯す。その程度の疑問なら黙っている必要は無いと、ゆるり口を開き]俺は、天使達を護る為に装身具を創り続けていた。それが俺の役目だったからだ。……役目でありつつ、日々を無事に生きていて欲しいと願う。ただそれだけだ。それが叶えられるなら、命など惜しくない。[オズワルドにしては珍しく、多くの言葉を紡いだ。技工天使としての役目の他に、常の願いを乗せて。]