人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


参謀 リヒャルト

 ――手先が器用なのは羨ましい。
 うちは弟の方が器用だったかな。
 裁縫が上手いなら繕いものを頼みたいくらいだ。

[淡い笑みを湛えたままあれば、カークと視線が重なる。
時折、何処か懐かしむような、それだけではない深い色を滲ませる彼の双眸。
以前も何度か向けられた覚えがあるが――。
理由が知れず僅か首を傾げた。]

 私は、キミの知る誰かに似ているのかい?

[届くか届かぬかの淡い響きを零し]

 嗚呼。
 思い入れあるこの艦が失われぬよう善処できれば――…。

[溜息零すカークに眉を下げて言う。]

(52) 2014/04/21(Mon) 02:37:15

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