[しかしながら、敵を求める眼差しでシェットラントが立ち上がってくるならば、立ち尽くしているわけにもいかなかった。] ── 願うは極秘、かの奇しき紅の夢[ポタポタと砂に落ちる自らの血を触媒に、術式を編む。砂が集まって形作るのは一頭の馬だ。それに跨がり、シェットラントを見下ろす。]