――医務室→第1エリアデッキ――
はい、私は避難の誘導に行ってきます。
シメオンさんも先生も、どうかお気をつけて。
[シメオンさんの言葉に私は頷き、乗員として現地の避難誘導に向かうことにしました。
二人に挨拶をしてから医務室をを離れ、第1エリアのデッキへと向かいました。
現地は予想通りの阿鼻叫喚状態でした。
遠くからダーフィトさんの誘導の檄も聞こえてきます>>19。]
押さないで下さい! 皆さん落ち着いて行動して下さい!
このような状況だからこそ、落ち着いて下さい!
[このような非常事態に遭遇したことは、当然初めてです。
声を出していないと不安に押し潰されそう、逃げ出したくなる怖さが現れそうだったので、私は只管に声を張り上げていました。]