おおう。そこにいるのはもしやチャールズの旦那かあ?[目ざとく見つけて立ち止まり、担いでいた丸太を地面に突いて手を振る。ゲオルグの背丈以上あった丸太は、今は何かで抉られたように先端が折れていた。弟子たちも一緒に立ち止まって息を整えていたが、荷車を曳く馬はなにかに怯えているようで御者の指示も聞かずに町へと走っていく。馬車が行ってしまうのを気にも留めず、チャールズが近づいて来るのを待った。]