― 迷子なう ―[少女は異人館道をうろうろしていた。 まごうことなき迷子である。 セーラー服を着ていなければ、声をかける人もいたことだろう。](……それが嫌だからこの服で来たんだよね。)[森らしきものも見えてこないし、日没までに着けるのだろうかと途方に暮れかけていたとき、] ……ゎ、(おっきい人……)[真っすぐ早足で歩く大男>>50が視界に入った。]