[ 破裂音>>47が聞こえたのが先か、
彼の放った剣戟の痛みなど比べ物にもならない
身体の中で熱が炸裂するような痛みの感覚が先か。 ]
―――――― っ ……か 、 ぅ、
[ 心臓を貫かれた方がまだ幸運だったかもしれない。
狼の分厚い毛皮すら貫通する銃弾は、
心臓の脇を抜けて獣の肺を大きく削り取るように貫いた。 ]
[ 立ち続けることも不可能なほどの衝撃と苦痛で、
金色の狼は身体から血の雨を降らせながら
それでもどうにか立ち上がろうと試みて――、
自らの血に足を取られて、どう、とその場に倒れ伏す。 ]