[書き上げた書は海精軍《あちら》の使者に渡し、届けてもらうことにする。ここからしばらくやり取りをして、捕虜交換の算段をつけていくことになるだろう。それが進むにつれて天候も回復し、捕虜交換の日取りが決まった辺りには白いヴェールもかなり薄まりつつあった][同時、両軍の間には偵察や哨戒、牽制による小競り合いも増えていくことになる*]