[足元が揺れる。それがリュカ>>45の術によるものだと考えたが、その中に混じる気配>>47については少し遅れる。
突き出した棒は、馬の勢いと騎乗主の力>>48をもって押し返される。
無理せずに体を再度引くようにして馬の前足に跳ねあがり広がった旗を、手首の返しだけでねじるようにして棒の延長上に伸びるように纏め]
おおっと、ありがとうね。
[絡みつく直前に気づいた弟子>>49の声かけに足をとられることはなかったが、不安定な態勢で鞭を受けるのはあまりよろしくないとわかっても待ってくれるわけでもない。
先の反動を利用して長柄を散開させ、鋼鞭にぶつけはじき返すようぶつけ、伸びた氷の先端が右肩ぐちを切り裂く。
しかし傷口は凍傷を負うことなく、血もながれず、じゅうと音をたてて伸ばされた分の氷を溶かしてしまう]