[――しかし。] ……人は、信じたい情報は簡単に信じて、 信じたくない情報は決して信じないものです。 たとえ陛下弑逆の主犯が軍部の何者かだとして。 確たる証拠がない限りは軽率に告発は出来ませんし、 そもそも彼らは決して認めないでしょう。[暗殺の主犯に繋がる証拠は未だ見つからず。此方の方面から軍部の勢力を削ぐという方策は手詰まりの感が漂っていた。]*