[そう思う人間が増えれば──戦いは止むだろうか。
あの女剣士のことも──ちゃんと知りたかった。
大切なもののように伯父の名を口にしたあの女剣士はどうしてオクタヴィアス軍にいるのか。
伯父にまつわることは謎だらけだったのは、常ではあったが。
父も母もおおらかだから別段、気にしていないようであったものの──
いつだか、包帯でぐるぐる巻きの人? か 赤い獣?を家に置いていた時もあった。>>2:479
荒い息が苦しそうだったから、撫でてやった。
もし弟か妹がいたら、そうやって寝かしつけてやるもんだろう?]