よし、運んでくれ。
今ので私は、どっと疲れが増したよ…
…って、な、ななな?!
いや、いやいやいや!さすがにこれは…!
[顔も体格もよく似た『彼』ではあるけど、
その力は自分よりもずっと強くて。>>45
予想とは異なる方法で運ばれることとなり、
驚き足をジタバタとさせた。
この思いがけない出来事に、何故か脳裏に過ったのは、
幼い頃、軽々と自分を抱き上げてくれた父のこと。
恐らくその原因は、先程トールが口にした言葉であろう。
――博士の部屋にあったのは、……。>>43
後でもう一度、詳細を聞いてみたい。]