― 上空 ―
[風に交えた金糸雀色の光は、嵐龍が内に宿すもう一つの本質――鏡の精霊としての力で生み出したもの。
虹竜と共にある精霊師の用いる光の術と、近い感触を覚えたかも知れない。
ともあれ、鎮静の術は狙った通りの効果を上げたらしく、裏返った声の後に混乱は鎮まって行く。>>49]
ああ……恐らくは、何かが歪んだ結果なんだろうが。
だからこその出会い、と割り切った方が、前向きだしな。
[それを経験となせるか否かは、各自各様だろうけれど]
ん、こちらこそ、よろしく頼む。
[間を置いて向けられた礼>>50に、こちらも礼を返す。
嵐龍も改めて、挨拶するようにるぅぅ、と鳴いた]