人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


雷華の僕 ルートヴィヒ

 バチンッ

[撫でた指先から火花が散り、サーベルが帯電する。
何事か、とそのサーベルを見つめ、それから主を見上げる。

眼差しに、促された気がして、刃を抜くと、バチバチと火花を散らす刃から、金の獣が飛び出した。

獣はちょうど、ウルと呼ばれた狼程度の体躯を持ち、ぐるりと男の周囲を一周駆ける。
そして、再度目の前に戻ってきた獣は、男の蒼銀の瞳を見上げた。

眼差しが出会った瞬間、その獣の正体を知る。
ゆっくりと、抜いた刃を収めると、獣は目を閉じ姿を消した。]

(51) 2015/10/06(Tue) 13:21:25

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