― セミヨン川南岸 ―[その音>>30が響いたのは、幾度目かもわからなくなった刈り取りの直後] ……引き鐘……か。[基本的には、己が主の命以外に従う道理はない。だが、戦場全体に向けられたものであれば、完全な無視はできなかった] ……運び手とは、だいぶ、離れたな。[数は獲ったが、運ぶ手がない。どうするか、と見回した所に目に入ったのは、前線に突出していた亜人の部隊]